にほんご ちゃん

先生は違いを求められがち

中級

複合動詞あれこれ

複合動詞あれこれ 中級から熱心に上級を勉強する学生を苦しめる様々な日本語彙たち。 オノマトペはその急先鋒ですが、伏兵として学生たちを襲うのが複合動詞です。 アジアの各言語には広く見られるものですが、日本ではその数の多さと表現の豊かさが群を抜い…

だらけ/まみれ/ずくめ/だらけ

だらけ・まみれ・ばかり・ずくめ N1で完結する「だけたくさん」文法。 例文をだして比べるとわかりやすいんですが、よく勉強している学生からは違いをもとめられがち。 前提として、この3つが選択肢として並ぶような問題はありませんが知識として持っておく…

不・未・無・非-使い分けのためのイメージ-

不・未・無・非 -使い分けのためのイメージ- 日本語の試験で必ず見かけるいわゆる「語形成」の問題。 たとえば、JLPT N1の教科書から。 このソースは、香辛( 味 料 剤 )をたっぷり使っているから香りがいい。 この語形成、文法や語彙がかなりできる学生で…

鬼門ーNによるN。

N3文法の鬼門の話です。 大いに苦しみましたし、いまでもこれが正解とは思っていませんがこんな感じで授業をしておりますの例としてお読みいただければ。 TRY・新完全マスター・スピードマスターなど文法解説の接続説明にさらっと書かれている鬼門。 N+によ…

N3 文法 〜たばかり/〜たところ

N3文法 〜たばかり/〜たところ Aたばかり:Aをしてすぐ Aたところ:Aをしてすぐ 同じですね。N3の教科書に登場する「ばかり」「ところ」。 中級入り口の難所といってもいいかもしれません。 多いんですよね、「ばかり」「ところ」。うじゃうじゃあるんです…

N3文法 〜のように/〜かのように

N3文法 〜のように/〜かのように AのようにB:AみたいなB AかのようにB:AみたいなB 正直なところ、日本人としてそこまで明確な使い分けはないけど結構使っているこの文型。 教科書によりますがN3で登場、学生を混乱させます。 また教師が導入例文でミスす…

N3 文法 〜に対して(対象)

N3文法 〜に対して N3で勉強する「〜に対して」。 比較の文型(私はなんでも食べるのに対して妹は好き嫌いが多い)はわかりやすいが、この行為・態度の対象の文型はかなりわかりにくいですね。 多くの本や解説でさらって「行為・態度・感情の向かう対象」を…

N3文法 〜に対して/反面/一方で

N3文法 〜に対して/反面/一方で Aに対してB:AとちがってB A反面B:Aと反対にB A一方でB:AとちがってB よく似てますね。2つの動詞を並べるあたり、N4の「ながら」を相まって、違いを求める学生に聞かれがちです。比較① ◯私は何でも食べるのに対して妹…

N3 と・ば・たら・なら

初中級文法のなかでも学生・先生ともに大いに苦しむのがこの「と・ば・たら・なら」じゃないでしょうか。 かくいう私もかなり苦しめられました。 「と」の用法、「ば」の用法というように「言葉→用法」で考えると収集つかなくなるので、他の先生方のブログや…

雑記 っぽい/がち/気味

N3で登場する「みたいな」のともだち。 っぽいとがちと気味。 私たちも感覚で使い分けていますが、日本語を勉強する学生から見るととっても困るようで。 ①っぽい 「みたい」に置き換えが可能。 本当はそうじゃないけど、そう見える/感じる ・あの人の髪型、…