N3文法 〜のように/〜かのように
N3文法 〜のように/〜かのように
AのようにB:AみたいなB
AかのようにB:AみたいなB
正直なところ、日本人としてそこまで明確な使い分けはないけど結構使っているこの文型。
教科書によりますがN3で登場、学生を混乱させます。
また教師が導入例文でミスすると学生の混乱を一層助長する注意が必要な文型です。
かくいう私も導入例文でミスをして学生を困らせました。
比較❶
○本物のダイヤモンドのように光っている
○本物のダイヤモンドかのように光っている
→どちらも違和感ありませんが、受ける印象が少し違います
比較❷
○まるで台風がきたような風が吹いている
○まるで台風がきたかのような風が吹いている。
→どちらも違和感はありません。
比較❸
△彼はその現場にいたように事件の話をした。
○彼はその現場にいたかのように事件の話をした。
→「ように」は違和感を感じます。
まとめると、この文型はとても似ていてチェンジがOK。
比較❶や❷のように、「Aみたいに見える・感じる」という場合にはどちらを使っても違和感はありません。だたし、「〜かのよう」ではすこし曖昧な感じがあります。
比較❸をもう少し見てみましょう。
△彼はその現場にいたように事件の話をした。
○彼はその現場にいたかのように事件の話をした。
この文の場合、文中の「彼」はおそらく現場にはいません。本当はいなかったのに、という意味を含む場合「ように」を使うと少し違和感があります。
つまりAが「本当はそうではない」場合は「かのように」のほうがしっくりします。
ですが、試験で〜ように/〜かのようにを選ぶような問題はおそらくないでしょう。
ちがいを求めがちな学生に聞かれたら、
「2つともとてもよく似ていてチェンジができます。Aが似ているものの場合は〜のように、本当じゃない場合は〜かのように、がいいですね」と簡単に言いましょう。