にほんご ちゃん

先生は違いを求められがち

N2 文法 〜のことだから/〜に限って

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N2文法

AのことだからB:いつものAから考えてB

 

Aに限ってB:信じているAだからB

  

例文で出した状況から学生が言い出ししたことをまとめました。

 

例文:

いつも真面目なワサビさんがカンニング!?

とても信じられません!・・・信じがたいです。

ワサビさんがカンニングなんて信じがたいです。

 

すると学生が。

「限って」と同じですか???

 

はじめ意図がわからず、聞き直すと

「ワサビさんがカンニングなんて信じがたいです。

ワサビさんを特別信じています。

ですから、ワサビさんに限ってカンニングしない、ですね」

 

すばらしい。

 

ワサビさんがカンニングなんて信じがたい。

ワサビさんに限ってカンニングするはずない。

ワサビさんのことだからカンニングなんてしない

 

読解などに有効な言い換えです。

 

 

「〜のことだから」は今までの経験や傾向から考えて、Bという判断をする

「〜に限って」はAという存在を特別に信じているので、絶対にBだ

どちらも今までの経験・傾向から判断するので、知らない人に使うことはできません。

(国・民族・会社・スポーツチームなど人を内包するものはオッケー)

ですが、「〜に限って」は特別に信じているという表現になるので「〜のことだから」に比べて強い文法です。

ですから、「ちがいない」や「はずがない」など推量のなかでも断定に近い後続句と仲がいいです。

 

いずれにしても、異なる文型を意味でつなげて理解するのはとても難しいですが,

すばらいい勉強になりますね。