日本語雑記 助詞「は」「が」
初級文法 助詞「は」「が」
AはB
AがB
日本人でも聞かれたら困る「は」「が」の違い。
私たちも明確に使い分けてないし、日本語を研究されている先生たちが今でも議論をしています。
日本人に聞いても人によって答え方が違いますね。
ですから日本語を勉強する外国人が、知っている日本人に聞き、その個人の所感を教えられさらに混乱という場面をなんども目にしました。
ここでは初級日本語の助詞「は」「が」の使い分けのルールをまとめます。
比較①
ミラーさんは会社員です。
ミラーさんはやさしいです。
ミラーさんは走ります。
→「走ります」は他の2つと比べると同じではない気がします。
比較②
ミラーさんが会社員です。
ミラーさんがやさしいです。
ミラーさんが走ります。
→どれも日常で使う表現ですが、比較①とは少し異なりますね。
比べてみると、
「AはB」の文において、Bが名詞・形容詞の場合「は」を使います。
対してBが動詞の場合は「が」を使います。
ですが、名詞文でも「が」を使います!動詞文でも「は」を使います!となりますね。
見てみましょう。
ミラーさんが会社員です。
ミラーさんがやさしいです。
ミラーさんは走ります。
どれもOK。ですが、これらの文は「だれが会社員ですか?」や「だれがやさしいですか?」や「ミラーさんはどうしますか?」などの質問に対して、「他の選択肢ではなくB」という意味になります。
名詞文と形容詞文で「が」を使う場合、たくさん人がいる中でミラーさんを特定する言い方に。
動詞文で「は」を使う場合、他の人はBしないけどミラーさんはします、という他を排除する言い方になります。
ですから、違いを求めがちな学生には「よく似ているよね、チェンジできる文もあるし、どちらも成立する文もあります。まず初級では名詞文・形容詞文はは、動詞文はがで覚えましょう」「チェンジすると他の人じゃないです、の意味になります」と言ってみるのがいいかもしれません。
これを基本として、次の「は、は既知。が、は未知」など、少しずつ用法を足していきましょう。