にほんご ちゃん

先生は違いを求められがち

N2文法 〜わけがない/〜ものか(+〜はずがない)

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N2文法

Aわけがない:絶対Aない。 普通形+わけがない

Aものか  :絶対Aない。 普通形+ものか。

 

「どちらも絶対Aない、ですね?なにがちがいますか?」と学生の質問。

 

 

比較①

◯全く準備しないで合格できるわけがない

◯全く準備しないで合格できるものか

→違和感ありませんけど、同じではありません

 

比較②

◯彼が時間通り来るわけがない

◯彼が時間通りくるものか

→違和感ありませんけど、同じではありません

 

比較③

◯あの店の料理がおいしくないわけがない

✖️あの店の料理がおいしくないものか。

→「ないものか」なにか変です

 

比べてみると、 

どちらも絶対ない。

が、「〜ものか」はより感情的。なんなら「怒ってる」「気分を害している」ときなどと言えます。

 

ですから比較③は違和感がでます。

おいしくないわけがない:絶対においしくない、ということはない

            →絶対においしい。

「おいしい(positive)」で感情的になることはないので、「ものか」は違和感がでます。

 

*ついでに*

〜わけがない/〜はずがない

同じような文型ですが、「〜わけがない」のほうが強く、「絶対ない」を表現します。言い切れない、自信がないときは「〜はずがない」。

ですから天気など断定ができないときは「〜はずがない」のほうが自然です。

◯こんなに晴れてるんだから、雨が降るはずがない

△こんなに晴れてるんだから、雨が降るわけがない(お天気博士?)