にほんご ちゃん

先生は違いを求められがち

N2文法 〜にわたって/〜を通じて

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N2文法

AにわたってB:A全体にB

Aを通じてB :Aの期間ずっとB

 

 

一年を通じて観光客が多い

一年を通して観光客が多い

 

ちがいはありますか?と学生からの質問

 

教科書には

〜にわたって:範囲全体にその状態がひろがっている

〜を通じて :〜の期間ずっと同じ状態

 

わからん。

 

この文型は例文次第で教師も大混乱します。かくいう私も。

おそらく厳密な使い分けをせず使ってしまいがちな文型です。

 

色々調べまわった挙句の一応・・・。

 

比較①

◯一年を通じて観光客が多い。

✖️一年にわたって観光客が多い。

「AにわたってB」の場合、Aには限定がない。

「Aを通じてB」の場合、Aをひとまとまりの単位として区切ある期間や範囲とする。

 

 

つまり、「〜を通じて」の時には何らか期間を表す言葉が来ないといけない、ということです。

 

例:三日間にわたって大会が行われました。

→三日間は期間を表すひとまとまりの言葉ではないのでOK。

 

そして「〜を通じて」は距離や範囲には使うことができず、「〜にわたって」は距離などにも使うことができます。

比較②

◯20キロにわたって渋滞している。

✖︎20キロを通じて渋滞している。

 

わかりやすく、「〜を通じて、は期間の名刺ね!」と理解するのがいいですね。