にほんご ちゃん

先生は違いを求められがち

家族は何人ですか? 家族は何人いますか?

 

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みんなの日本語初級1 11課 例文4

 

家族は何人ですか?

……5人です。両親と兄と姉がいます。

 

「家族は何人ですか?/家族は何人いますか?」

これは同じですか?という質問。

 

ちがいます。

 

この文型は「家族」で文をつくるとわかりにくいのです。

 

例1

学生は何人ですか?

学生が何人いますか?

→この文だと、同じじゃないかもと感じます。

 

例2

りんごはいくつですか?

りんごがいくつありますか?

→この文だと、もう違うと思いますね。

 

Nは+数 ですか?

Nの他には紛らわしいものはなく、単純に数を聞いている。

例 りんごはいくつですか?

→テーブルの上、もしくはバスケットの中にはりんごしかない。

 

Nが+数 ありますか/いますか?

Nの他にも異なる種類のNがあり、全体の中でNの数を聞いている。

例 りんごがいくつありますか?

→テーブルの上、もしくはバスケットの中には他にもフルーツがある。全体の中でりんごがいつくあるか聞いている。

 

「家族」という他に比べ様のない名詞だと2つの文の違いはわかりにくく、実際会話では「家族は何人いるの?」などと言うこともある。

 

が、日本語を勉強している学生からするとこの違いは深刻。

また文法訳読本にはこう書かれている。

How many foregners are there in this company?

(この会社に外国人が何人いますか?)

---There are five

(5人います)

じゃあ、「家族は何人いますか?」じゃないの???????

という質問でした。